アメリカ横断旅「Harley-Davidson」その1
【4月14日19時。ロサンゼルス。The Coffee Bean & Tea Leaf(10705 Washington Blvd, Culver City, CA 90232】
ハーレーでの旅も終わったのでまとめていきますね。
【ハーレー=ハーレーダビッドソン=Harley-Davidson=超大型バイク=バイク乗りの憧れ♡】
◉4月9日
今日は待ちに待ったハーレーのレンタル初日!
朝10時、ハーレーのレンタル店「イーグルライダー(EagleRider Motorcycle)ロサンゼルス店」に到着。
たっくさんハーレーが並んでる!目の保養〜〜〜
いざレンタル手続き!
英語がわからないので全ての質問に「イエス!」って答えてたら手続き終わったっぽい笑
何個か直筆のサインして、いざ我がバイクと対面!
いやぁかっこいいですなぁ〜♡ハーレーのレトロモデル。
エンジンガードもシールドも備え付け
「ローライダー」という車種で、ハーレー初心者とかあんまり大型バイクに乗り馴れてないライダーが一番使いこなせるらしいのでこれにしました。
でも!これでさえ排気量1,746ccのモンスターバイク!!
日本で見れる大型バイクと比べたら排気量桁違いです。
もっとビックサイズのハーレーもレンタルできるんですけど、あんまりにもデカすぎて身の丈に合わない&事故りそうなのでちょいと今回は遠慮。
荷物を後ろに積んで、またがって。
いざエンジン点火!
「ブボロロロロドッドッドッドドッドッドッド!」ほぉ〜すげー良い音!
記念にパシャリ📷。ライダーらしく全身デニムで〜す。(革ジャンは色々考えてやめときました)
さぁ!出発!!!
公道に出て、ハーレーのアクセル回した時の高揚感・多幸感は凄まじかった!
ちょっとひねるだけでグーンと加速して、ギア上げる時の「カタン」っていう音、良い良い良い良い良い良い!!!!
今日目指すはラスベガス(Las Vegas)!!フリーウェイに乗ってレッツゴ〜!!
フリーウェイに乗ること10分、後ろから同じくハーレー乗りが来まして、その人が僕を抜きぎわに⬇︎
(見にくいですが)左手を下に突き出しピースのサイン!
ヤエーだ! (ヤエー=ライダー同士がお互いの安全と健闘を祈るサイン)
おおおおお!!いきなりハーレーの本場アメリカでハーレーライダーにヤエーを貰えるとは!感激です!!!ありがとうございます!!
嬉しかったなぁ〜〜〜〜。
で、乗り物に乗ってりゃ発生するのがガソリン問題。
1時間くらい走ったらタンクの3/4くらいになっちゃたのでガソリンスタンドで給油することに。
アメリカでのガソリンの入れ方は事前に下調べしてあったんだけど、いざ本番直面するとチンプンカンプンなのね。
アメリカのガソスタってほとんどセルフらしくて、スタッフに頼るって事ができないってのがまず痛手。
右往左往してたらなんとか給油できたのでここにまとめておきます
①給油するスタンド(給油機)の前に車をとめます
②降りて、そのスタンドの番号を確認します(仮にNo,6)
③近くにコンビニっぽい風体のお店があるので入店
④レジに並んで「No,6 Fuel please」って店員さんに伝えると「How much?」って聞かれるので
⑤(僕の場合)「20ドル please」と言いつつ20ドル渡す→No,6で20ドル分の燃料が給油可能になります。
⑥No,6に戻りノズルを手に持ち、ガソリンのタイプを選択(87,89はレギュラー、91はハイオク。どのタイプを入れるべきかは事前にレンタル会社から言われます)僕の場合はハイオクガソリン=91のボタンを選択してタンクにノズルを突っ込む
⑦満タンになったら金額確認、もし20ドル未満ならさっきのレジに戻って「No,6 change please」って言えばお釣りもらえます。
⑧もし、満タンになる前に20ドル分の燃料を給油しちゃったら自動的にノズルが止まります。その場合はまた店員さんに「プラス5ドル please」とか言えば追加で給油可能です
大体はこんな流れですかね。イレギュラーな会話はほとんどなかったです。
ラスベガスまであと50分くらいのところで猛烈な砂嵐に襲われて死ぬかと思った…
前見えないし風でバイク煽られるし息できないしで大変怖かったです。
ガソスタで30分くらい待機してたらなんとかおさまってくれてよかった。
ラスベガス着いたのは午後7時、もう日が暮れて薄暗いくらいでした。
予約してたホステルにチェックイン!荷物置いて、ラスベガスのネオン街、ラスベガスストリップをハーレーで走るぞ!
まぁ色々と凄かった 。
どこ向いてもキラキラ光ってて流石です。ホテル&カジノ&ホテル&カジノ and more...
本当に光りまくってました。
でも、ラスベガスに来たは良いものの僕はまだ20歳。
お酒飲むにもカジノするにも「21歳以上」じゃないといけないから何もできないんですよ。
(つーか、アメリカだと成人って見なされるのは21歳以上なのね!「20歳になったしなんでもできるでしょ笑」って勝手に思い込んでた僕に教えてあげたい、下調べしておけばよかった…。ちょいと後悔)
ラスベガスの夜はラスベガスサインの観光とストリップツーリングだけ楽しめましたとさ。
宿への帰り際、「Peppermill」っていう24時間営業のラウンジに立ち寄りました。
ここで食べたのが「BUFFALO WINGS」と「ハムエッグ」
ま〜たこれがバカやってんの、サイズサイズ!どうなってんの!目玉焼き一個を基準にみてもらえればサイズわかりやすいと思います。
バッファローウィングはまぁ良いとして、ハムエッグさんよ!何これ何人前?
ハムの直径が人の顔より大きくて正直引いた、やり過ぎでしょ。しかも分厚いときました、食い切れねぇ〜。
ちょくちょく食べたんですけど、半分くらい食べ終わって流石にお腹限界だったので
パックに詰めて持ち帰りました。
◉4月10日
朝8時に宿を出発。今日やりたいことは
・ルート66を走る!
・グランドキャニオンに行く!
この二つ。
ラスベガスを離れて着きましたは「キングマン(Kingman」
「キングマン〜セリグマンの間が一番ルート66っぽい」ってネットにあったので、真に受けて走ってみることにしました。
(ガソスタにて)
さて、燃料満タンにして、さぁ出発!!!・・・・あら?、エンジンかからない。なぜ?
インテリジェントキーは右胸ポケットに(ポンポン)・・・無いね。やもするとやっちまったな案件?……。あああああああああ!!!!!
鍵無くした!!!!
(ハーレーはインテリジェントキーが近くにあればセンサーが正常に作動してエンジンが掛かるシステムなので、もしキーが近くに無いのにエンジンをかけようとすれば「窃盗」と見なされてエンジンがかからないようになってる。)
超焦る、給油したガソスタでトイレとか僕が通った道とかくまなく探したけど見つかりませんでした。
最後に鍵を使ったのはいつだ?ラスベガスだね。
ラスベガスのガソスタではエンジンかかったってことはそこのガソスタに落としてきた可能性大だわ。
探しに戻りたいけどエンジンがかからないことにはどうしようもないやんけ!!!
…だめだ、なんにもできない。
レンタル店のイーグルライダーロサンゼルスに電話しよ。うわ〜怖ぇ〜!英語わからないのに今のこの状況伝えれるんだろうか…さらに向こうサイド電話口の言葉理解できるんだろうか…。
なるようになれ!(ピポパ)
イーグル「こちらはイーグルライダーです、御用件に当てはまる番号を押してください。英語ペラペラペラペラ〜〜〜(オートテレフォン)」
僕(はい死んだ〜!向こうが生の人間ならなんとかなるでしょって思ってたけどオートは無理ぃ!聞き取れないで〜す!!!)
イ「〜〜〜〜リザヴェーション〜〜No.2〜〜〜〜〜〜〜ツアー〜〜No.3」
僕(あっ、ちょいちょいなら聞き取れるな)
イ「〜〜ダイレクト〜〜〜〜No.4」
僕(ダイレクト?お店に直接電話繋げるってことかな?これなら生の人間と話せるんじゃ!?)4番ポチッ
イ「トゥルルルこちらイーグルライダーロサンゼルス店です(生人間)」
僕(キタァァ!!!いやでもここからが本番だわ)
「あー、アイロストマイキー、ソーアイキャントユーズバイクアンドエンジン」
イ「オウオケ、ラストネームを教えて」
僕「あー、タケイ!T・A・K・E・I ジャパニーズ」
イ「ちょっと待ってな、。分かった。ローライダーレンタルしてるタケイタイヨウで間違いないな?」
イ「場所を教えてくれ」
イ「う〜ん、分からない。近くに店員さんいるか?代わってくれ」
僕「オケ、ジャストアウェイト」
レジに立ってた店員さんにスマホ渡す、店員さん電話口に住所伝えてる、スマホ戻ってくる
イ「住所は分かった、タケイは英語が得意じゃ無いな?これから一個だけ簡単なお願いするぞ。ユーハフトゥーウェイトデア(そこで待ってろ)」
僕「アイガーリット」
イ「バイクを運搬するレッカー車をそこに向かわせるから」
僕「アイアンダースダーディット!」
電話終了。。。なんとかなった〜よかったぁ〜、、、、一安心。
あとは流れに身を任せよ。
1時間後、レッカー車到着。
レッカーの作業員さんと一緒に積み込み・固定作業して、助手席に乗る。
作業員さんにイーグルライダーから指示が行ってるらしく、どこかの目的地に向けて走り出した。
てっきり僕はラスベガスかフラッグスタッフにあるイーグルライダーのお店に向かうのかと思いきや、すぐ近くのハーレー販売店に到着。
バイクを降ろして、作業所の中に運び込まれてく。
何がどうなってるかよく分からなかったので、販売店ちょろちょろしてたら電話がかかってきた。
僕「ハロー?」
?「あっ、武井さんですか?」
僕「あっ?えっ?そうです。」
なんと日本語を喋る日本人!!!
日「私、ロサンゼルスで「バンザイツアー」っていうハーレーのツーリングツアー会社やってる小澤っていいます。イーグルライダーロサンゼルスさんに頼まれて今武井さんがどこでどうなってるか聞きたくて電話したんですよ〜鍵無くしたんですって?」
僕「そうですね、今はキングマンのハーレー販売店までバイクと僕、共に運び込まれてきたって感じです。」
小澤「そうですか、じゃあイーグルさんにそう伝えます!お一人で心細かったでしょう笑」
僕「正直めちゃめちゃ不安でした・・・今こうやって小澤さんの日本語聞いてると涙出てきそうです」
小澤「ハハハハハ!まぁ私が諸々間に入って解決するんで、武井さんはちょっと待っててください。ではまた何か分かったら電話しますね」
僕「ありがとうございます!ご迷惑おかけします…」
10分後、着信
小澤「まずは状況から、キングマンのハーレー販売店で代用の鍵作成しようとしたんですけどなんでか作れないらしいです」
僕「そうなんですね、だからここに運び込まれたんだ」
小澤「で、エンジン作動はコマンドキー入力でやってもらうことになりました!
右ウィンカー何回、左ウィンカー何回みたいなね。そうすれば鍵がなくても旅は続けられるよ!」
僕「ありがとうございます!助かりました!」
小澤「いえいえ、じゃあまた何か困ったことあったら遠慮なく電話してね!」
店員さんにコマンドキー教えられてエンジン点火!なんとかなった〜。
現在15時、予定は大幅に狂っちゃったけどルート66とグランドキャニオン行くぞ!
セリグマン到着して、諸々写真撮影
達成感に浸ってる時に、また着信
(イーグルライダーさんかな?)ピッ
僕「ハロー」
電話主「あなたバックパック落としたでしょ、拾ったわよ?」
僕(え?)
ハーレーの荷台見てみると、パソコンやらパスポートやらお金やらが入ってる「絶対無くしちゃいけない方のバック」が無い!!!!
僕「イエス…。アイノッティスナウ(今気づいた)」
電話主「でしょ?私は今キングマンにいます、あなたは今どこ?」
僕「セリグマンナウ」
電話主「あっ!実は私たちも旅人で明日セリグマンに行くつもり。どうする?あなたが今からキングマンまで取りに来るか明日セリグマンで落ち合って渡すか」
僕「今から受け取りに行きます!センキューベリーマッチ!」
電話主「分かったわ、待ってる。住所送るね」
キングマンに戻る途中はかなりの自己嫌悪に陥りました。何やってんだ俺は…と。
1時間後キングマン着
指定された住所まで行くとそこはキャンピングカーが沢山駐車されてるキャンピングカー専用モーテルみたいなとこ。
モーテルの敷地内で教えられた駐車スペースを探してたら
「タケイ!ヒア!!」
おじいさんとおばあさんの老夫婦が僕のバックパック持って近づいてきて
夫婦「あなたのでしょ?道の真ん中に落ちてて何回も車に轢かれてたわよ」
僕「ほんとですか?拾ってくれてありがとうございます!!!本当にありがとうございます!!!」
夫婦「当然のことよ、それじゃあこれからの旅も気をつけてね。バイバーイ」
その後を何回かお礼言って受け取ったあと、中身みてみたらほぼ全部壊れてるor無くなってました。
バック自体に大きな穴が空いてて、そこからGoproのバッテリーとかメモリーカードがすり抜けて落ちちゃったらしく無くなってました。
まだバックの中にあったとしてもモバイルバッテリーは大破、充電コードは断線、パソコンは全体的に歪んで画面がひび割れました(でもまだ使えるくらいには生き残っててくれて本当に嬉しいです)。
すると、バックの中に拾ってくれた老夫婦から直筆手紙が入ってました。
手紙には
「イーグルライダーのパンフレットが入ってるのを見て、あなたがハーレーに乗って旅してるのだと気づきました。実は私達の娘もハーレー乗りです。でももうこの世にはいません、私たちの目の前で事故死したのです。
私たちがあなたのバックパックを拾ったのも何かの理由があるはずです。
また、娘のコインを送ります、このコインは彼女をバイクに乗せ続けてあげれるように作りました、このコインを持って旅をし、娘を色々なところに連れて行ってくださいな。では気をつけて。」
と書かれてました。